俺のつぶやき

残念です。

2012年06月29日

まずは一報。


背中一面の仕事を依頼された方から筋彫り1回彫っただけで止めると言われました。

下絵を描くのにどれだけの労力と時間を費やすのか分って欲しい。

この中から選んで、という仕事ではないから1人1人、下絵を描いて彫る。


最後まで完成させる、という約束を書面にサインをしてもらう。

完成させてこそ、そのお客さんの見えてない労力が報われる。


職場にバレたからなど、私事を楯にされるのは全くもってこちらからすれば関係の無い話で、頼まれた仕事を請け負い、精一杯やる事だけ。

その中には信頼関係というものがあってこそ仕事をさせてもらえる感謝は常に忘れないようにしている。


うちのお客さん達は、もちろんうちのローカルルールを理解してサインして彫りに来てくれています。

法的には全くもって通らない、破ったからといってこちらから法的措置を取れるはずもない。
ローカルルールですから。

それと1番は、違約金を細かく再分化して、途中で止めたらどうのこうのっていう「金、カネ」という話を初っ端からしたくない、企業ではなく一、職人です。

しかし、刺青を生業としている以上、お客さんからお金を頂き生活している訳です。

背中一面となれば、数十万かかるのです。


そこには裏の労力は全く含まれません。




本日、仕事中、私を裁判にかけるという電話がありました。

作品をやめるのはルールに反する事、貴方に費やした時間、労力、貴方が今まで申し出た私事を今までのんできた事、完成するまでにかかるであろう金額の保証の話などをした。

「裁判」

相手からそういう言葉がでた時は怒りより残念でした。
なぜ?

迷惑を被ったこちらが裁判にかけられるのですか?
はなから黙って録音をして電話してくるのは怒らせて暴言を吐かせたら勝ちと思われているからですか?
自分の非を認めながらなぜ自分でケツを拭こうとしない。
己の器の小ささ、甲斐性のなさからきた話じゃないですか。

卑怯極まりない。
そして刺青の彫師はグレーな仕事とかまた言われて世間からいじめられるのだろうか。


自分で彫ろうと決めて仕事を依頼したにも関わらず、後始末もしないで裁判を切り出すのが正当な主張とは思えない。

電話で話すより第三者を立てて話そうという言葉も聞いてもらえない。

法的にはなんの効力も無いローカルルールを他のお客さん達は厳守して来てくれている。


今日も、数ヶ月通ってくれたお客さんが完成して

「ありがとう、また遊びによります!」

と言って帰ってくれた。

いつもながらこの瞬間を楽しみにし、この瞬間ほど寂しいものもない。


ただただ真剣に刺青を彫って人間として成長していきたい、それだけなのにね。


刺青を彫るという事は、書面でどうこうでなく、お互いの気遣いと信頼、目に見えない部分でのやり取りの方が大きいですよ。


という事がありましたが止まってはいられない!

他のお客さんがうずうずして待ってくれてます。
そして愛する家族の為にもね^^
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